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Alden #8 バーガンディ 54321 Vチップ購入

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革靴
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いいことがあった日だからいいか、と思って、えいやっと買ってしまった。Alden 54321。サイズ選びにプレメンテ、そしてシワ入れの結果を簡単に記録する。

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Aldenの魅力

と言っている時点でもう沼にハマっている気がする。
が、もうこれで打ち止めにするんだ。だから魅力を言ってみるんだ。
代名詞はホーウィン社のコードバン。オイルたっぷりで履き込むごとに深いツヤが表れる。
コードバンは履き始めこそ固いが、一旦馴染むと自分の足の形を記憶し、唯一無二の履き心地を生む。水に濡れると白くなる難点はあるものの、革自体の強度は高く、ケアすれば長く履くことができる。
ツヤにも関連するが、その経年変化はすごいらしく、特に#8 バーガンディーカラーは色の変化も楽しめる。日光に当たればその独特な赤みに変化が現れ、赤みが増す個体や茶味を帯びるものがあるとのこと。
今回、その経年変化を是非体験したく、#8カラーを検討した。

もう一つ、Aldenで大事なのは履き心地。Aldenは英国靴とは趣が違い、靴は歩くためのGearという認識。なので、ギチギチの靴を足に慣らすということを想定していない。そのため、ジャストフィットからややゆったりフィットが一般的だそうだ。たしかに僕が持っている9901 (バリーラスト)もゆったりとしており、いわゆる修行とは無縁だった。そんなオールデンが保有する、数ある木型のなかでも、モディファイドラストは土踏まずがこれでもかとえぐれており、独特のフィット感らしい。気になる。
確かにその分靴全体のバランスは歪んで見えるものの、羽根の角度の工夫などで、一見しておかしいとはならないようである。気になる気になる。
後述するが、確かに小指側のカーブ具合がすごいものの、履いている姿を上から見る限りそこまで違和感は感じない。

という経年変化への期待と、履き心地への興味で、54321を購入することにした。いいこともあったし、いいよね。

ということでネットでポチッ。

サイズ選び

ホントは店頭で買いたかったが、あいにく54321の在庫がなく、在庫の有りそうなお店をひたすら探し、そこで別のモデルで同ラストのものを試着させてもらった。

9901バリーラストは8.5Dでジャストだが、54321も同サイズ試着したところ、サイズ的には問題ないが、羽根が3 cm以上開いてしまい、店員さんと二人でうーん、と首を傾げた。
9Dにしたところ、リラックスフィットには変わったものの、羽根は2.0 cmちょいのいい感じになり、9Dに決定した。
リラックスフィットではあるものの、甲で抑えるこの木型の特徴から、かかとが浮いたり、足が前滑りすることもなく、試着段階では良好である。「これがモディファイドラストか」と実感した(語彙….)。

プレメンテとシワ入れ

おそらくさほど汚れてはいないだろうと思うが、慣例に従って簡単に汚れ落としから実施した。手順は以下の通り。

① 馬毛ブラッシング
② モウブレイ エッセンシャルクリームで汚れ落とし
③ インナーにもサフィールノワール スペシャルナッパをたっぷり
④ バンプを中心に、全体的によく揉み込む
⑤ Alden純正 ファインブーツクリームを塗り塗り その後10分以上放置
⑥ 馬毛 (先のものとは別) でブラッシング
⑦ ポリッシュグローブで優しく拭き上げる

という流れでやる予定だったが、何を思ったのか、揉み込んだ後に我慢しきれずに足をいれてしまい、そのまま5分ほど体温になじませ、エイヤッとシワを入れてしまった。新品の写真を取ることも忘れて。けど、シワ入れの結果は上々。
シワ入れに当たり、特に③と④が重要だと思っている。シワ入れにおいて革の柔軟性が与えるファクターは実に大きいからだ。革が固いと折れ曲がったような鋭角なシワが入る印象がある。
今回、思い描いた順序ではなかったものの、満足なシワが入ったように思う。なお、僕はペンなどを使わず、足の形に自然とシワをいれるのが好き。もちろん、慎重にゆっくりと足を曲げていったけど。

スペシャルナッパ後に足入れしてシワ入れしてしまった54321

シワを入れた後、正規の過程にもどり、ファインブーツクリームを塗布して磨いてあげた。コードバンはこういう乳化性クリームが浸透するのが遅い気がする。今回、塗布後に10分時間を空けたがそれでも短かったかも。

バーガンディクリーム塗った後。きれいになったよ

履き心地

ほんっと、初体験。これまでにいくつか革靴を着用してきたが、これは何だ??、という感じ。Aldenフリークの皆が口を揃えて言うように、土踏まずを含めて甲部分で足が固定され、一方で足先には十分なゆとりがある。踵は小ぶりに作ってあるわけではないが、絞られていることに加えて甲で固定されていることから抜けることはない。総じて快適。あぁ、多くの人がモディファイドラストの虜になる気持ちがわかった。ほんとに。履かねばわからない。バリーラストも心地良いが、それとは異なる。甲乙つけられない。

木型の比較はソールの形で表される事が多いが、この土踏まずの絞りっぷり。悪く言えばいびつなくらいえぐれている。足先も内向きに曲がっている。が、履いていて気持ちよく、履いてみるとそこまで歪さは感じない。

ところで、オールデンあるあるの個体差は?

個人的には、この54321は当たり個体だったのかな、と思っている。左右で明確な色の差もないし、Vチップのフロント部 (剣先?)もズレたりはしていない。糸が少し飛び出ているところはあるが、気にならない。総じて良好。下の一点を除いては。

下の写真を見てほしい。ヒールのラバーの層。ズレている。明確にズレている。だが、歩く動作に違和感を感じるほどではない。作成者の人間っぷりがわかる笑 これも個性。許容範囲。

まとめ

いやー、いい買い物をした。これは一生物になるだろう。シワもいい感じに入ったし。
大切に履き、ケアし、経年変化を楽しみたい。これが僕の革靴のターミネーターになるといいな。ほんとに。

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