CARMINA ストレートチップ (シネウラスト) 着用20回ほど

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革靴

カルミナ。カルミーナ。どっちが正しい発音なのかわからないが、店員さんはカルミナって言っていた気がする。都内の某百貨店で一年ほど前に購入したもの。冠婚葬祭必須のストレートチップを持っていなかったことに急に危機感を感じて購入した(別に予定があったわけではないのに)。

ふとした思いつきから買った割に相当気に入っている一品。カルミナ、いい仕事しています。今日はそんなお話。

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カルミナって?

英国靴、フランス靴、イタリア靴が好きな人はきっと多いが、カルミナはいずれでもない。スペインのマヨルカ島。しかし、作りは英国靴な印象。グッドイヤーウェルト、あまりとんがっていない。ただ、英国靴ほどコバが張り出していないような気もする。ストレートチップだからといえばそうかもしれない。

僕がブランド様を語るのは違うと思うので、軽く紹介するにとどめるが、創業はそんなに古くない。どっちかといえば新しい方。YANKO創立者の一人が独立したとか、靴職人一族の経営だとかそんな感じ。もっと詳しい記事はネットにたくさん出てくるため、気になる方はそちらを参照していただきたい。

作りは一流な気がする。もう少し長い期間履きこまないことには評価はできないとは思うが、革質も今のところ申し分ないと思う。むしろいい気がする。コスパも良い方。

ストレートチップにしたのはなぜ?

持ってなかったから苦笑 友人の結婚式であれば黒の外羽根パンチドキャップトゥでもいいか、と思っていたが、徐々に職場でも職位が上がり、上司として参列する機会が訪れた場合はまずいな、と思ったため。僕は外国人と交流する機会も多く、「日本人のスーツや革靴の認識ってちょっとわからない、というか変。全然合ってない着方をするよね」と欧米人に言われた言葉が引っかかっていたのも事実。そういう認識をもつ人は減っているような気がするが。僕は他人のそういうのは気にしないが、人に気にされるのはなんか嫌なので。見栄っ張りか。

カルミナにはいろいろなストレートチップがある

というのも、木型が多い。公式HPを見てほしい。他ブランドのような認識しやすい名前ではなく、「80236」などの番号なのでイマイチ頭に入ってこないものの、木型はわかりやすいかも。80236や10085のシンプソン、80386のレイン、732のフォレストなどなど、いくつもある。レインとかシンプソンが主流なのか、種類が多い。シンプソンはスクエアトゥで少し細身。レインはセミスクエアトゥ、などなど。ストレートチップの中でも自分にしっくり来る木型を選べるという点で、柔軟な対応ができるとも言えるが、逆に頭を悩ませるところかもしれない。

ちなみに、僕が購入したのは80872というモデルでシネウラスト。もう公式サイトでは見つけられないのがちょっとびっくり。めっちゃ気に入ってるんだけどなぁ

なぜ「シネウラスト」の木型にしたのか?

個人的に、トゥがシュッとしすぎていないモデルが好みである。歩きやすさだったり、嫌味が少ないと思っているからだ。ストレートチップだから丸すぎてもアンバランスかもしれないが、スクエアトゥよりもラウンドトゥにしようと思っていた。

購入時。プレメンテ前。ラウンドトゥ

あまり下調べもせずに百貨店に行き、三陽山長とカルミナが目に止まった。カルミナは種類がいくつかあり、ラウンドトゥのこのモデルが自分好みだな、と感じた。試着させてもらうと、「あぁ、いいシルエットだ」と感じ、これにした。そんな感じの出会いである。

80872の特徴

シネウラストであること。ラウンドトゥで、細すぎないし、太すぎない。むしろ僕の足にはキツめ。試着して一番感動したのが、かかとのおさまりの良さ。かかとをピッタリまるっと包み込むようなフィット。試着段階からかかとが付いてくる (とはいえ履き慣らし期間はかかとはしっかりと靴擦れしました)。

レンデンバッハソール。知らなかったんですが(おいッ)、かなりいいレザーソールだそうで。通常のカルミナは独自のレザーソールが多いところ、レンデンバッハのソールは耐久性と柔らかさに定評があるそう。たしかに他のレザーソールと比べると、芝生の上を歩いているような感じがする気がする。しないかもしれない。耐久性は高いと思う。評判がいいのに、廃業したらしく、レンデンバッハ製のソールの既製靴も減っていると紹介いただいた。

レンデンバッハ製ソール

革は?

多分いい部類なんだと思う。まだ20回ほどの着用のため、なんとも言えないが、今のところきれいなシワだと思う。革のキメも細かいんじゃないか。なにより、磨けば光る。革で酒を飲めるようなフリークではないから深い言及は避ける。写真で判断していただきたい。

サイズ感は?履き慣らし期間はあった?

サイズは8.5。標準的なレングスだと思う。幅は僕には少しきつめ。羽根は2 cm弱開いていた記憶がある。開きすぎ感。試着時、ややタイトで購入したからというのもある。サイズ9ではゆるかった。

履き慣らし期間は必要だった。というよりまだ履き慣らしている段階。ややタイトで購入したため、はじめの5回は朝履いて昼食前後にギブアップするということが多かった。デリケートクリームで内側を柔らかくしたら少しマシになり、6–10回目くらいでは夕方前くらいまでは履けるようになった。11回目以降、徐々に時間は伸びていき、20回目くらいに丸一日履いてそのままAM2時まで飲み会という状況も問題ない程度にはなった。それでも少し痛いが、あと10回も履けば快適フィットになる気がする。羽根は少し閉じてきたが、まだ1 cm以上は開いている。

革もソールもさほど硬くなく、適切なサイズであればさほど厳しい履き慣らし期間ではないと思う。

20回ほど履いたあとの様子

なんかまとまりのないブログになった気がするが、最後に今現在の僕のカルミナの写真を載せて終わりにしよう。メンテは気づいたときにサフィールのスペシャルナッパと無色のクレム1925を塗る程度。ワックスは使っていない。

結構光る。クレムのせいだと思う。それよりもこのシワの美しい感じ。というかまだ全然育っていない感じ。変なシワがつかないし、きれいに育つ予感しかしない。サイズ感もよかったんじゃないか。

美しくないですか?シワもいい感じ

履いていていいなぁと気付かされたのが、土踏まず。結構カーブしている。そのおかげか、姿勢良く歩くことができているような印象がある。

土踏まずの様子

ソールはこんな感じ。何もケアしていないから、数日はいたあとのレザーソールという感じ。JRのロゴが少し見にくくなっているのがさみしい

レンデンバッハのロゴが見えにくくなってきている。

もうこの靴を履いてかかとに靴擦れが起きることはない。多分、それに一役買っているのはこのかかとのホールド感。結構絞られているように見えるが、実際その通りで、かかとがほんとによくついていくる。タイトフィットであることもあり、かかとが抜ける感覚は一切ない。
写真を見て気付いたが、少しヒールは削れている。

ピンボケ。。。

まとめ

ほんとに気に入っている。仕事柄、スーツを着る機会が多いわけではなく、頻繁に履くことはないものの、無理してスーツ着てこの靴を履きたい気持ちになるくらいには気に入っている。

思いつきに近いカタチで購入したが、「あの時の自分、ナイス」と思っている。

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