前回、購入時のあれこれを書いたが、その後の履き慣らし期間について書く。
結論から先に書くと、予想以上に硬い、痛い。しかし、後悔はしていない。
初日
いろいろな方のブログを読ませてもらったところ、皆様室内履きを1日1-2時間実施するところからスタートされている。僕は試着時に(あまり)痛みを感じなかったため、いきなり外に履いて出た。とはいえ、試着時に「歩き出すときっと痛くなるサイズ感だ」と感じたので、まずは3時間くらい。
結果、その日の足の感覚が麻痺していたのか、他の革靴と同様、新品の履き初めの革靴、という感じ。さほど歩き出し時にも痛みは感じない。ただ、試着時に感じた革の硬さ、ソールの返りの悪さは実際に外を歩いてみるとすごかった(語彙)。トリッカーズバートンも相当硬く木靴を履いているような感じを受けるが、それと似ているようで少し異なる感覚。また、リッジウェイソールは少し歩いているとグリップ感が増した。後日、履く回数を重ねるに連れ、滑る感じはなくなっていく。
しかし、家に帰ってびっくり。かかとに1円玉大の靴擦れが。それを見てから急に痛くなった。やはり、硬さから靴の返りがよくなく、歩くたびにかかとが少し浮いていたのだと思う。靴擦れを発見した途端に急に痛みが増すのって不思議。
2回目
一日あけて着用。と思ったが、かかとの靴擦れが痛いので2日あけた。キズパワーパッドは偉大。
職場で着用。キズパワーパッドだけでは完璧にかかとの痛みを緩和できず、痛い。しかし、それ以上にボールジョイントから甲にわたり全体的な締め付けを感じた。足は予想以上に初日にダメージを受けていたようで、2時間ももたずに靴を履き替えた。靴というより、足を休める必要があった。
3回目
前回から3日間空けた。かかとはもう痛くないが、予防でキズパワーパッド。経験上、かかとがついてくるまでは貼っておいたほうが安全。初日から貼ればよかったのに、という指摘は甘んじて受け入れる。
足は十分に休まったため、2回目に感じた甲を全体的に締付けてくる感覚は履き始めには感じなかった。しかし、徐々に痛くなる。そしてそれがだんだんギューギューと締め付けてくるようにひどくなる。試着時に予想した痛みとは異なり、ボールジョイントが痛いというよりも全体が締めてくる感じ。四方八方から足を小さくしようと押してくるような、なんとも表現しがたい。この日は夕方まで履き続け、夜の会食が控えていたので、その前に職場で靴を履き替え、そのまま帰宅。
4回目
ここから、以下の項目を5段階評価で記載していくことにした。数字が大きいほど快適、小さいほど不快・痛みと思ってもらって構わない。
1: 甲全体の締付—5
2: ボールジョイントの痛み—5
3: ソールの返り—5
4: コルクの沈み—5
メモ:2日あけて着用。前回同様、履き始めはほんのり痛く、昼から悪化。この日は無理してゴルフを履いて歩くと決め、6000歩ほど歩いた。しかし、一向に革が柔らかくなる感じはせず、痛みも前回と何も変わらない。
5回目
1: 甲全体の締付—5
2: ボールジョイントの痛み—4
3: ソールの返り—5
4: コルクの沈み—5
痛みに慣れたのか、痛覚が死んできたのか、この日は6時間くらいは普通に履いて生活できた。しかし、6時間後くらいに急激に痛みを感じ、この日はそこでリタイア。この日、強く思ったのは「革靴って、立って歩いているときよりも座っている方が痛い。」
この日は履き終わったあとに靴クリームを塗布。スペシャルナッパと無色のクレム。クレムはいい光り方をする。
6回目–12回目
1: 甲全体の締付—5
2: ボールジョイントの痛み—4
3: ソールの返り—5
4: コルクの沈み—5
対して大きな変化はなし。6時間を境に痛む。痛くなってきたら歩き方も歪になっていると自覚し、無理をしないことにした。全然この靴はコルクが沈まない。経験上、6回目くらいからは、インソールを触れば「沈んできているな」とわかるものだが、「ほんのり沈んできている?いや気のせいか」程度しか変化はない。
アッパーも頑強そのもの、あまり見た目に大きな変化はない。ソールもほぼ削れていない。11回目くらいにスペシャルナッパと無色クレム。やはりいい光り方をする。
11回目まで欠かさずキズパワーパッドで対策したうえで履いていたのだが、12回目に過信してキズパワーパッドをやめてみた。その結果、少しかかとをやられた。まだ硬いことの証明。
13回目
1: 甲全体の締付—4
2: ボールジョイントの痛み—4
3: ソールの返り—5
4: コルクの沈み—4
もうすでに履いて何日目かわからなくなっているが、この日は職場でAM9時から退勤時PM22時(残業)まで履いていられた。感じた変化を書き連ねておく。14時くらいからボールジョイントと甲に圧迫感と痛みを感じた。特に座っている時間。しかし、この日に顕著に感じた変化は、歩くと圧迫感と痛みが緩和していったこと。座っては痛み、歩いて緩和する。それを繰り返していった後、17時以降は痛みや圧迫感は急になくなり、退勤時まで普通に履いていられた。
退勤前に脱いで確認した結果、コルクがようやく沈み始めたように思った。少しゴルフが僕に馴染んできたかも。ただ、気のせいかもしれないからあまり期待はしないでおく。
14, 15回目
1: 甲全体の締付—3
2: ボールジョイントの痛み—3.5
3: ソールの返り—4
4: コルクの沈み—3
14日目は足がむくんでいたのか、昼過ぎに履き替えた。左足のボールジョイントが痛みがち。
15日目は昼から夕飯後(外食)まで履いて歩き回った。やはり左足のポールジョイントが痛む。右足はほぼ痛みも感じなくなってきており、キズパワーパッドを卒業できそうな感じ。左足はまだなんか不安。朝は靴紐をかなりしっかり縛り、昼過ぎから少しずつ緩めていくと甲の締付感がさほど気にならないくらいになってきた。また、コルクの沈みを前回感じたとおり、羽根が2-3mm程度閉まってきている気がする。
まとめ
明らかに靴がなじむのに時間を要している。特に左足。右足はほぼ不安なく歩き回れる。しかし、購入当初に感じた猛烈な締付は明白に緩和しており、出張等にも履いていけるようになる日は近い。
未だ履いていて気持ちのいい靴ではない。しかし、サイズを間違えたという意識もなく、まだまだ履き慣らしていこう、と前向きに思えている。なにより、履いてテンションが上がるのが一番いいところ。革の状態も良好である。
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