J.M. Weston #641 GOLFを購入した話

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革靴

久しぶりの投稿になってしまった。忙しかったということにしておこう。
もともと自分の趣味(だと思っている)である「普段使うものを育てる」つまり、エイジング記録のためでもあったので、そんなに気にしていない。むしろここに書き始めようと思えることがまたできたことを良しとする。

題名の通り、J.M.Weston #641 GOLFを購入した。歳もとってきたため、安かろう悪かろうを短く使うより、良いものを長く使おうと思い、「値段が理由で買うのをやめる」というのをやめることを最近心がけており、高かったが思い切って買った。

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J.M. Westonって?

知る人には説明不要。フランスの老舗高級革靴ブランド。ここでは歴史をつらつら書くつもりはないが、革質がよいとか、縫製がよいとかそういうのもある。1891年創業で現在も続くということは、それだけ評価されているという証である。創業が長いラーメン屋と一緒。

#641 GOLFって?

俗に言うUチップにカテゴリーされる革靴。特徴的なのが、ラウンドトゥの極みとも言えるような丸っこいトゥ、横から見るとトゥも高さのあるややボテッとしたシルエットである。ソールはJ.M.Weston独自のリッジウェイソールで、濡れた道でも気にせず歩ける、そんな靴である。

もともとジャーナリストシューズと呼ばれた靴だそうで、ソールの相性もありタフな靴と言われる。しかし、どこか凛とした佇まいがある上品な顔もあり、ジャケパンにもジーンズにも合いそうだという感想をもっていた。

実際に、試着だけ、、、とおもい直営店に足を運び、試着させてもらった。その際「あ、僕はこれを買うな」と直感してしまうほど、そのシルエットは僕を魅了した。朴訥さと上品さが共存すると表せばいいのか、鏡に映るGOLFを履いた僕の足元は過去に感じたことのない魅力に包まれていた。

サイズ感

さて、革靴を選ぶにあたって最初にして最大の課題となるのがサイズ感である。過去に、試着時ジャストでストレスなく履けた革靴(Joseph Cheaney)を所有しているが、馴染んだ結果横幅がゆるくなり、現在では深いシワが付いてしまった。それ以来、試着時にややタイトを、と心がけているが、#641 GOLFには、ネット情報で以下のワードが飛び交っている。

万力締め

ウェストンフィット

修行

「耐えられなくなってサイズ変更した (買い替えた)」

30分が限界

金額が金額なだけに、「買い替えた」だけは避けたく、試着時のインスピレーションは大きかったもののサイズ選びは過去イチ慎重になった。縁あってこの記事にたどり着いた人は、サイズ選びにお困りになっていることと思われるが、そんな方の参考になれば幸いに思い、僕が心がけた点を文字に起こしておく。(と同時に、あぁ、はじめはこんな感じだったなぁと自分が振り返るためでもあります)

  • ①靴下を二種類持参した。薄手と普段履く厚さの靴下
    理由は明白。靴に通す足は靴下で覆われており、足のサイズは靴下込で算出される。革靴はいくつか所有しているが、やはり靴下が変わるとサイズ感が激変することは経験済み。実際、WESTONの店員さんにも、特にゴルフや#180ローファーは複数種類の靴下をご持参してサイズを決める方も少なくない、とおっしゃっていた。
  • ②時間帯を変えて二度店舗を訪れた
    人の足は朝に一番スッキリしており、夕方になるにつれてむくんで大きくなる。13時以降と18時以降の2つの時間帯で試着させてもらい、夕方に足が崩壊することがないようなサイズ感を選ぶ参考にした。
  • ③複数人の直営店スタッフさんにフィッティングしてもらった
    Westonのゴルフ(やローファー)は、ネット上に先程のキーワードが飛び交うほどのサイズ感である。そのため、店員さんもお客が気にする点をよくわかっていらっしゃるようで、別の店員さんにもフィッティングしてもらうことを快く提案してくれた。僕の場合は近くに二店舗あったため、店舗を変えてサイズ計測からフィッティングを二度やっていただいた。その結果、両方の店舗、店員さんが同一のサイズをまず薦めてくれた。

結論から先に記載すると、私が選んだサイズは7/Dである。店員さんが一番初めに提案してくださったサイズ。下にも記載するが、他ブランドの革靴と比較しても自分では履いたことのないサイズ表記にびっくりした。

僕のWeston Golf。まだ試着のみ。美しい

実際の店舗でのやり取りも記載しておくと、まず薦めていただいたのは7/D。足を通した印象は、痛くはないが、ジャストフィットよりも気持ち窮屈。ボールジョイントがピンポイントできついというより甲からボールジョイントまで全体的にやや締めてくる感じ。羽根は1.5 cmほど開いていた。試着程度では猛烈な痛みはないが、履いて歩くとしばらくの期間は痛むんだろうなぁ、という感想。ただ、つま先がゼロ寸なのが気になり、ワンサイズアップ、ウィズをワンサイズダウンの8Cも試着させてもらった。これもウィズは似たような感触だが、気持ち8Cのほうがゆるく感じた。羽根は7/Dよりも閉じ気味なのと、歩行時に靴の先端(トゥ)が少し引っかかる点に違和感を感じた。店員さんが半笑い気味に「7/C行ってみます?」と持ってきてくださり、それにも足を通したが、履いた瞬間ギブアップした苦笑 これでもかというほどに足が締め付けられ、靴紐を結んでもらうときに足の裏が攣ったためである。これが俗に言うウェストンフィッテイングか、と思った瞬間でもある。7/Eも試したが、ゆるすぎてこれじゃない感。

頑張れるヴィジョンが見えていたら7/Cにしたかもしれないが、革が硬い、ソールの返りが悪い、という感想を強く抱いたためやめた。Weston Golfの剛健さにもつながる利点でもあるが、革は硬く、タフである。ソールもリッジウェイソールで返りがいいものではない。しかもダブルソール。7/Cで履き慣らすことは、自分の足にも精神衛生上にも良くないと判断した。店員さんも、「履いただけで痛いのは薦められません、履かなくなりますし、身体にもよくないです」と言っていた。経験したことがないため真偽はわからないものの、僕が思うような「ウェストンフィッティング」は今は薦めていないとのこと。二種類の靴下、異なる時間帯、いずれの場合でも痛さや極端なゆるさは感じなかったため、7/Dに決めた。決めるまでに悩みに悩んで7/Dと8Cを計5回ずつくらい試着したが、嫌な顔せず付き合ってくれた店員さんには感謝しかない。

ちなみに、店員さんに色々とお話を聞かせてもらったが、「履き始めに羽根が1.5 cmほど開いていれば、履き慣れた頃には羽根は5 mm程度の開きになるかも、私がそうでした。」とか「30回履けばだいぶ革も馴染んできて痛さ等は緩和しますよ」とか。

初日。靴下はユニクロの定番のやつ。くるぶしがないように見えるが、そんなことはない

ちなみに、ネットでもゴロゴロ出てくる、段ボール箱と青い箱、どちらに入ってくるかという問題(!?)に関して、僕の場合は選ぶことができた。青い箱は贈答用として使っているそうだが、自分用の購入ではあるが、青い箱を選ばせてもらった。

その後、店員さんに靴クリームを塗ってもらい店を後にした。匂いからして、クレム1925だったと思われる。ゴルフは黒クリームではなく無色のクリームでしばらくは十分とおっしゃっていた。

あ、シューツリーは純正ではなく、保有していたコルドヌリ・アングレーズのでぴったり。同じフランスだし、まいいか、と。不都合あったら純正を買うつもりだが、大丈夫そう。

他ブランドの靴とサイズを比較

僕が所有しているのは、Joseph Cheaneyのアストウェル、Trickersのバートン、ジャランスリウァヤのローファー、カルミーナのストレートチップ (シネウラスト)である。下に各サイズと履き心地を簡潔にまとめる。(もしこれを参考に試着せずにネット購入を考えている人がいるならば、僕はオススメしない。試着は必須。)

雑記しておくと、ウェストン ゴルフのサイズ表記は少し特殊らしく、当然と言えば当然だが、木型に依存するようである。
チーニーは今思うとサイズは8/ (8.5)で良かったんだろうと思う。英国靴だと僕の足サイズは8/ ということになりそう。
バートンは木型的に甲が高すぎ (僕に合ってないかも。。。)
カルミナはバチバチすぎるフィッテイングにして一時後悔したが、今では朝から履いてAM2時まで飲んでも少し痛いな、と感じる程度。この靴ももう少し履いたら記事にするかも。カルミナって渋いかもしれないが(シネウラストっていうのも渋いかも)、個人的には相当気に入っている。

まとめ

J.M. Westonのゴルフは美しい。革、ソールともに硬いが、美しい (二度目)

複数人のスタッフさんにフィッティングをお願いしてみよう。他ブランドのサイズは参考にならない。

本記事では、履き慣らし期間のことも書こうかと思ったが、長くなってしまったため、今記事はここまでい。すでにたくさん履いたわけではないが、次回、履き慣らし期間の様子を書こうと思う。

気になっている人、まずは店舗に試着させてもらってはどうだろうか。試着せずにネットで買うのはおすすめしない。

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